同心円構造

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古典的都市構造モデルで検証が試みられた同心円構造について,山鹿(1971)は人口増減を指標にした木内信蔵説,地価に対応する土地利用を指標にした清水馨八郎説,外方への都市化の波及に着目した山鹿誠次説などのわが国における都市構造研究の成果から,住宅地域の位置について比較を行っている。
都市構造上での比較に続いて山鹿は,住宅地内部の経済階層構成について内側に高所得階層,外側に低所得階層が立地する考え方とその逆の考え方があるとしている。後者は,ジョンストン(1972b)のいうヨーロッパやアジアの歴史的のある都市においては都心周辺部に社会経済的階層の高い層が居住しているというもので,バージェスのいう都市構造モデルとは逆になっているため,逆バージェス・モデルといわれる。しかしながら,わが国の都市構造における住宅地域がバージェス・モデルと逆バージェス・モデルのどちらにより近いのかについては記述していない。
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都市構造研究において,都市構造の形成史に関連して過去の産業化以前の都市構造を明らかにしようとする動きがあった。バージェスの同心円構造モデルの検証に関する研究において,ショパーグ(1968)が都心周辺にエリート層の居住を明らかにした他にも,ヴァンス(Vance;1971)やラングトン(Langton;1975)がショパーグ・モデルに対して,都心周辺ではエリート層とその使用人などとの同居による垂直的居住分化を主張し,またジャクソン(Jackson;1981)によるビクトリア朝都市における労働者階級の住み分けの分析など,活発な議論の展開があった。
かかる議論において,先進資本主義国における都市構造だけでなく,歴史的にさかのぼった過去の都市構造についてジョン ストン(1966,1969a,1969b,1972b,1976,1980),ワース(Wirth;1968)などによる文化圏の違う都市の都市構造を明らかにすることが試みられた(Haynes;1971)。

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