古典的都市構造モデル

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石水によるとハリス・ウルマン(HarrisandUllman;1945)は,都市の土地利用の分布から多核心理論を提示したが,水はけのよい高台上にあり騒音や鉄道路線から離れた高級住宅地と工場や鉄道地区近くの低級住宅地,および郊外の住宅地の分化をあげたものの,フィッシャー・フィッシャー(FisherandFisher;1954)により,土地利用の概念が厳密に規定されていないことおよび何等一般化が行われていないことを批判された。
また松原(1990)は,生態学的アプローチにおける地帯形成の形成メカニズムの説明において,集心,離心,侵入,遷移などの生態学的概念の説明が不十分であると批判している。
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次に,シモンズ(Simmons;1965)は土地利用の記述モデルを提起したが,そのなかで都市の内部構造が社会階層(socialrank),都市化(urbanization),居住隔離(人種別分離)(segregation)3つの次元から把握されるとし,それぞれの社会的次元の分布パターンは扇形,同心円,多核心であることを明らかにした。ハウジングに関連した部分では,社会階層の次元で高所得住宅地域と低所得住宅地域がセクター状の分布,都市化の次元では家族構成などの世帯状況が同心円状の分布,人種別分離の次元がランダムな分布パターンであることを指摘した。このような空間的パターンについてはジョンストン
(Johnston;1969a,b),アダム(Adams;1970),ティムズ(Timms;1971),モーガン(Morgan;1975a,b)など多くの検証がなされた。しかし,石水(1974)は,この多次元理論は都市の発展過程と土地利用パターンとの関連から出発した理論化がなされていないと指摘した。
また,古典的都市構造モデルの検証の中で,モーガン(1975a)は社会経済的地位の分布を住宅と関連させて分析し,モーガン(1975b)は家族状況をもとにしたセグリゲーションを住宅の建築年数と対比させ,家族状況における住宅の建築年数を反映した同心円構造と,社会経済的地位における住宅所有の違いを反映したセクター状の構造が混在していることを明らかにした。古典的都市構造モデルの提示に関連したシカゴ学派の都市社会学的研究は,パークやマッケンジーらを代表とする人間生態学的立場による実証的・実践的研究であった(杉浦;1992,p.197)。近年,シカゴ学派の再評価が新都市社会学をはじめとして活発になされており,矢崎(1987),秋元(1989)などにおいて,20世紀初頭の大量の移民の急増により都市が成長し,犯罪などの社会的解体現象が噴出するなどの都市問題の凝集したその社会的・思想的背景が詳述されている。

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